こんにちは。5887です。
これまで私の妊活の道のりを長々とお伝えしてきましたが、ようやく「今」に追いついてきました。
前回お伝えした通り今年から生活はガラリと変わりました。
幸いにも単発のものも含めて業務委託でのお仕事もいくつかいただくことができ、自分の管理できる範囲で予定や仕事をやりくりして過ごしています。
心穏やかな日々の中で、自分の意思で不妊治療をちゃんと再開したいと思えるようになりました。
根本治療を目指して生活改善を図る毎日。それはそれで否定するような要素は全くありません。
精神的にも身体的にもリラックスして健康的にいられるのですから。
ただ、もう私は不妊治療にも体外受精というより本格的な次のステップが待っていることをきちんと理解しています。
私の最優先事項にしっかり取り組まなくちゃ!
自然とそういう気持ちが高まってきました。
不妊治療の再開を決意。3ヶ月ぶりにクリニックの扉をたたく
これまで人工授精を繰り返し、毎回排卵はしているのにうまくいかなかった原因は、
卵管で卵子をキャチアップできていないのか、着床できないのか、理由は外からではわかりません。
推察するばかりですが、受精卵が出来ている事実に触れたことがないのです。
体外受精は(処置が手順通りに進めば)受精卵が育つところまでは身体の外で把握することが可能です。
もう神秘の出来事とか、愛の結晶とかそんなことにこだわらず、夫と私との受精卵ができるという事実に触れたい。
それだけでいいや、と思うようになってきました。
久しぶりに訪れたクリニック。
意識的に周りの人の顔は覚えないようにしているのでどの程度の人が入れ替わったかはわかりません。
でも、一度だけ妊娠初期の胎児の成長状況の診察と部屋が隣になったことがありました。
「知らないひとだけどよかったなあ。私もその運にあやかれるかも!」と自分が前向きに受け止めていることに気がつき、嬉しくなったりしたものです。
治療再開直後は人工授精にトライ。体外受精への心の準備を整える
久しぶりの受診でしたが、相変わらず治療の内容は決まっていて淡々と進んでいきます。
4回目であることをカルテでチェックした先生から、別日で行っている無料セミナーを受けるように勧められます。
このセミナーの対象者は、体外受精のステップまで進む可能性が高い人たちです。
通常の診察時間外に30組60名の夫婦(一人参加も勿論いらっしゃいますが)を集めて行われました。
妊娠の仕組みや不妊の原因、各治療の意図、体外受精の説明、胚の管理体制など、体外受精に向けて心を決めてもらうための情報が語られます。
こちらはハナから今の人工授精の結果がNGなら仕方ない、と言う気持ちで聞いているので通過儀礼的な感じでしたが……。
ただ、話が脱線しますが、プレゼンに不慣れなスタッフの話は聞いていてつらくなりました。
こうしたセミナーでのフォローも含め長年実績を積まれてきたクリニックのようですし、セミナー運営やプレゼン練習はもう少ししたほうがいいんじゃ…といくつも指摘事項が出てきました。職業病ですね。
でも、一患者としてたくさん改善点を伝えてあげたいのに、アンケートを取っていないという致命的な状況。もったいないですね。
いつか無事卒業するときがきたら、伝えてあげようと思っています。
いつもの通りにのびのび過ごした3月。残念ながら、また生理がやってきました。
でももう泣きません。
身近なところに体外受精の先輩夫婦がたくさん。隠すことではない。
体外受精で出産したと言う人がわざわざそれを語ることは少ないと思います。
聞けば教えてくれるのかもしれませんが、ほんの1年前までは私自身もタブー視していた節があります。
でもちょうど最近、2週連続で同年代の男性・女性と食事を一緒にする機会があったのですが、
近況を伝えると、なんとそれぞれ体外受精経験者だったのです。
男性は第1子が体外受精で、第2子は通常妊娠。女性は逆で今妊娠中の第2子が体外受精とのこと。
体外受精の方法や費用など、病院にはまだ訊けていなかった詳しいことも教えてもらうことができました。
「そっか。私が隠さず話したことで、今まで知らなかった他の方の経験について教えてもらう機会に恵まれたんだ。」
しかも成功した経験を教えてもらえたわけで、これまた勇気がもらえるいい話。
やっぱり恥ずかしがっても何の意味もないし、自分の殻に閉じこもってしまって良くないです。
私も最初は遠くに住む親友にメールするくらいしかできなかったけれど、ちゃんと話をすれば受け止めてもらえる内容だし、身近なところに似た経験をした人もいるかもしれない。
周りにうまく頼るのは大事だなと改めて感じます。
おかげですっかりその気になった私と夫。
排卵確認の受診の際、次のステップに進みたいと伝えてきました。
とはいえ、タイミング療法や人工授精のように自分の周期に合わせてすぐにできるというものではなく、
事前に様々な検査や、コンディションを整える時期が必要になります。
まだ検査をしている最中ですので、その内容や費用感などの参考情報はまた改めてご紹介したいと思います。
さあ、まずはまた一つ新しいチャレンジです。
→続く