妊活奮闘記

妊活の第五段階:不妊の根本治療は?生活改善を考える(2015.12〜2016.2)

36歳になったころ、3回目の人工授精が残念な結果に終わりました。
心身ともに万全とは言えない状況が続き、仕事への集中力も欠いているように感じていました。

このまま、ただ病院の指示に従って治療に通っていくのでいいんだろうか?

と不安になりました。

これまで行ってきた治療はあくまで妊娠する可能性を高める手助けにすぎません。
ご経験のある方ならわかっていただけると思いますが、頭ではわかっているつもりでも、どこかで
「私はこんなに頑張っているのにどうしてできないの」という気持ちが溢れてきてしまいます。
そんなことを考えるのも口にするのも、情けなくて自分で嫌になりますが、行き場がない気持ちに苦しみました。

以前も触れましたが、不妊治療は仕事や勉強とは違い、やった分だけなんらかの結果が付いてくるものではないのです。
むしろお金も時間もかけて治療した結果、私も夫もほとんど妊娠に支障がないはず、ということがわかり、卵巣が腫れただけじゃないかと、イライラの矛先は病院に向けられました。

主体的に不妊治療に通っていますか?

素直にこれまでの過ごし方に疑問を感じていることを夫に伝えたところ、夫は
「治療を続けるかどうかはどちらでも構わない。5887がちゃんと納得して過ごしてくれたらそれでいいよ」と言ってくれました。

そこで、どうやら何かに納得していない私は、自分が何にモヤモヤしているのかじっくり考えました。

体外受精は費用がかかるから?
もう後がないと思うのが怖いから?
本当は子供が欲しいと思っていないから?

どれもそれらしい理由のように思えます。
でも、しばらくしてようやく一つ、はっきりしたことがありました。

主体的に治療を受けてこなかったということです。

「え、今頃?最初からそう見えてたけど」というツッコミを受けそうですが、あいにく本人は必死。見えていませんでした。
原因がわかればがんばれるかも……と、要は治療を受ける覚悟が甘かったのでしょう。
確かにアレヨアレヨというままに治療の波に乗ってしまった感じはあります。
最初は強かった違和感も「これを続けていけばなんとかなるかも」という気持ちに負けて薄れていってたわけです。

病院がいいとか悪いとかという話ではなく、私は自分の選択をちゃんと出来ていませんでした。
私は自分で決めたことには後から文句は言いませんし、楽しむ主義。
なのに、なんてこった……。自分らしくない。
自分で決めたつもりでいて後から責任転嫁はよろしくないです。はい。

自分自身ができることをちゃんとやっているか

漫然と治療を受けて流されていてはダメだ。そう思った私は、もっと不妊としっかり向き合おうと考えました。
まず心から納得していない通院は中止。自分の生活を見直すことにしたのです。

1、会社、辞めます宣言
楽しかったはずの仕事。素晴らしい仲間に囲まれていました。
ただ、責任ある立場で自然とプレッシャーはありました。
そして、そもそも目の前に「やらなくてはいけないこと」があるとすぐにそれを「やりたいこと」にしてしまう性質……。

もう組織に所属して、周りを気にしながら働くことから離れようと決めました。

一般的には、産休や育休など実際に生活が変わることが見えているタイミングで考えるような大きな決断かもしれません。
結局妊娠できないかもしれないし、生活大丈夫?と気にする人もいるでしょう。
でも、いまこの時間を重視して妊活に取り組む、ということが、いまの自分にとって最も重要だと考えた以上、明確にすることで自信をもって進めると思いました。
もちろん夫の協力がないと成り立ちませんが、夫婦でこの決断に納得して今があります。

2、暮らしの工夫
遅くまでの残業もないし朝の満員電車もない!生活のペースは完全に自分本位に組み立てられる!なんという幸せでしょう。

・料理
自炊を増やし(収入減るしこの辺は当たり前ですが)、薬膳や妊活に効果のありそうな食材を積極的に使うように心がけてみました。料理はもともと好きでしたが、また新しい自分の一面に出会えたような気がします。みなぎる主婦の生活感(笑)。

・運動
どうしても不足しがちになります。隣駅やもう一つ隣の駅に買い物に出るときには、片道は歩くようにしてみたり、姿勢や歩幅を意識してみたりと工夫をしています。もう定期がないので、一駅乗り降りももったいないですしね。

・睡眠
意識的に早寝にシフトしています。
まだ模索中ですが、通勤していたときとは又違った一日のパターンをしっかり作りたいものです。
やはり早寝早起き、身体が辛いときは無理せず仮眠!これがちゃんとできるのはありがたいことです。

・one more thing…
妊娠を望む人に向けた専門のメルマガへ二人で登録したり、生活改善に取り組んでいる他の人の情報を収集しました。
そこからのアイディアで、夫が勧めてくれたのが「足湯」です。
意外と自宅にいない時間もあるため、残念ながら徹底できていないのですが……これは確かにいいです。

私が使っているのはこちら。

くるぶしから下を42度〜45度くらいの熱いお湯につけます。
「熱い」と感じる状態のままに維持しながら10−15分。

冷え性は自覚していましたが、足の指先や甲の普段意識しない場所なんかがヒリヒリと刺激されるので冷えを再認識させられます。
Amazonで足湯用の桶も温度計も買えますので、冷えに悩む方にはオススメです。
ちなみに、不妊でも冷え性でもない方でも、自分自身の体調に普段目を向けていないなら、やってみて驚くと思います。
とりあえずお風呂の桶でもいいので、一度お試しあれ。

自らに問う。生活はずいぶん変わった。さあ、次はどうする?

周りの理解と協力があって、自分の過ごしやすい環境を整えることができました。
でも……やっぱり急に生活が変わったので、どうしても時間が余ってる感じがするのです。
もちろんあまりお金のかからない範囲で趣味を楽しんだり、英語を勉強したりするのですが、なんだか時間つぶしのような気がしてきました。

Q.私の最優先事項はなんだった?
A.妊娠すること!
と自問自答。時は確実に過ぎていきます。

そして、今ならちゃんと妊娠の可能性を高める医療行為として不妊治療を受け入れられる。そう思えるようになってきたのです。

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