心豊かな暮らしをつくるー30代女性の好奇心

自分らしく生きるフリーランスの5857がお届けします

母になる日を願って

体外受精にはいくらかかるの?費用に幅があるのはなぜ?

体外受精にはいくらかかるの?費用に幅があるのはなぜ?

今回は体外受精の費用の考え方についてお伝えします。

私が不妊治療を始めるとき、実際に費用がいくらかかるのか調べました。
そのとき人工授精に関しては大体1回あたりの費用感(相場)が出回っているのですが、体外受精に関してはサイトによってまちまちで、30万〜60万、70万、100万とあまりにも記載に幅があるのが気になっていました。

結局、体外受精に踏み切る前、実際に治療して体験した友人に話を聞くまで
「50万以上は覚悟しておいたほうがいいんだろう」となんとなくの理解しかない状態だったのです。

体外受精のステップ

体外受精の全体的な流れをおさらいします。
私の体験談は別の記事でも記載した通りで、本日時点では1〜4の段階まで進めているところです。

※あくまで私を例に挙げているため、違う進め方をされているケースもあると思いますが、その点はご了承ください。

1、検査と診察
2、投薬による卵子の育成
3、採卵
4、受精(授精)
5、胚の培養
6、胚移植
7、胚盤胞培養
8、胚凍結
9、凍結融解胚移植

なお、体外受精と一言でまとめて言いますが、厳密には体外受精と顕微受精という二種類の手法があります。

体外受精(IVF)とは、女性の子宮から卵子を採取し、体外で精子と受精させた後、卵を子宮の中に再び戻す方法です。人工授精で妊娠が望めなかった後のステップアップや、精子あるいは卵管・卵巣機能に問題がある場合などに行われます。

顕微授精は、体外で受精するため広義では体外受精の一部と言えますが、「人工的に精子を卵子の中へ注入し受精させる」という一歩踏み込んだ治療法です。
体外受精の更なるステップアップとして、また重度の精子減少症や乏精子症の場合に勧められます。

平たくいうと、体外受精は体外で卵子と精子の出会いを作るもの、顕微授精は精子を卵子まで注入するところまで人工的に行うものですね。
私たちの場合は夫側に明確な問題があるわけではないので、採卵したら体外受精と顕微授精と両方の処置を進めるという方針に決まりました。

ステップごとの費用内訳

1、検査と診察
2、投薬による卵子の育成

→採卵までの診察にかかる費用が15〜20万円程度という説明です。
ただし、排卵誘発剤などの注射や点鼻薬、血液検査や外用薬や内服薬などは含まれていないとのこと、我が家は合計で24万ほどになりました。

3、採卵
4、受精(授精)
5、胚の培養
6、胚移植

→ここが体外受精か顕微授精かによって若干変わってきます。
私の通うクリニックでは体外受精のみだと30万円、顕微授精だけだと35万円(対象が10個を超えると追加料金)です。
体外受精と顕微授精を組み合わせて行う場合は35万円でした。
内訳は以下の通り。顕微授精の処置費用が体外受精に上乗せされている感じです。・採卵手術 15万円
・卵子処理 2万円
・精子処理 3万円
・顕微受精 5万円
・培養 6万円
・胚移植 4万円

7、胚盤胞培養

→胚が着床しないと妊娠には至りません。着床しやすいように胚を胚盤胞という状態まで培養する処置を行います。費用は6万円です。

胚盤胞(はいばんほう、英: blastocyst)とは、卵割腔形成後から着床前の胚形成初期に形成される構造のことである。 (wikipediaより)

8、胚凍結

→複数個タマゴが採れたら、女性のホルモンバランスや子宮の中の状態が落ち着くまで胚を凍結しておきます。保存料1年分を含み、6万円。
凍結期間は更新可能なので、1年ごとに4万円という追加料金で対応してもらえます。
同じ日に受精した胚が数年違いで兄弟として生まれてくるということが起きるわけですね。
なんだか不思議です。

9、凍結融解胚移植

→凍結保存した胚を子宮の中に戻す処置にかかる費用は10万円です。
内訳はこちら。
・凍結保存胚融解 4万円
・凍結保存胚移植 4万円
・透明帯開口法 2万円
※透明帯開口法とは、卵の殻(透明帯)に穴をあけて孵化しやすくする処置のことだそうです。(アシステッドハッチング)

私の通うクリニックでの費用内訳が表になったものがこちらです。ご参考までに。

体外受精cost_image

なぜ費用に幅があるのか

ネットで体験談やまとめ記事を見ていると、30万とかいている人もいれば70万という人もいて、結局いくらかかるんだろうと疑問に思うでしょう。

まず、すべての処置が保険適用外です。
そのため、薬の代金や診察費用など、クリニックによってばらつきがあるというのは否めません。

また、体外受精のステップにおいてどこまで進むかによって費用感がだいぶ変わってきます。
準備をしても採卵日にコンディションを整えられずキャンセルになってしまったら、
もう一度始めから準備をしなくてはなりません。
体外受精か顕微授精かという手法の違いで3〜6の費用が変わり、凍結しない場合(すぐに子宮に戻すという場合もあるようです)には7以降の費用がかからない、と金額感の幅は行う処置によっても個人差が出てくるのです。

そして、まとめて複数個凍結した場合は、着床に失敗したとしても、次回はその胚を移植するところからのスタートになるでしょう。すると9の費用がかかるものの1から積み上げ流必要はないわけです。

このように、どの範囲を体外受精の処置ととらえて「私が体外受精にかけた金額」と答えるかによって幅が出てくるのだと思います。

大きな出費との気持ちの面での付き合い方

ご想像の通り、体外受精には多額の費用がかかります。
自治体の助成金の制度などもあるので、お住いの地域の制度をぜひ確かめていただければと思います。

ただし、基本的に前年度の世帯年収が730万未満というのが助成を受けられる人の制限項目になっているため、共働きではこの恩恵にあずかることができないという人も多そうです。
我が家も昨年は私もフルで働いていたため、諦めざるを得ない状態でした。

今のところ我が家の体外受精第1クール(これで終わりたいですが!)は見えているだけでも80万円を超える金額です。
貯金を食いつぶしていく毎日。病院では会計のときに所持金が足りず、銀行に引き落としにいってくるようなことも続きました。

でも体外受精を選ぶということは、100万円の投資と同じだと割り切るべきだと思います。
経済的な事情は人それぞれですが、200万円までがんばる、など上限を定めてしまうのでもいいと思います。

30万で足りるかな?とか50万はかかるよね?とかネットで調べた費用感に期待して始めると、積み上がっていく金額に疲労感や焦りが出てきてしまいます。
思ったよりも遣ってしまった。結果が出なかったらどうしよう。と大金が絡むことによって気持ちが追い詰められていく部分があるはずです。

100万円を現金で引き出して家に積んでおく。
「これはただの紙だ」そう考えて、そこから持ち出した紙で淡々と支払う。

私はこんなふうに執着を捨てて挑もうと思っています。

夫婦で一緒に覚悟して、がんばりましょう。