読書

【おすすめ本】自分のために生きる勇気

タイトルを見て思わず手に取った本です。

著者は白木夏子さんというHASUNAというジュエリーブランドの代表取締役を務めている方で、いまとても注目を浴びている女性起業家です。

誰しもが自分の人生の経営者。主体的に生きるということに視点を定め、ご自身の起業ストーリーが綴られています。

起業ストーリーといっても、自慢話でもなければ起業を推奨する本でもありません。

主体的に生きる。それは、世間体や他人の目を気にせず、できない理由に甘えず、環境に流されず、自分のやりたいことに真摯に進んで行くということ。それが「最高に楽しい毎日」につながっていくこと、です。

-序章「表参道とペルーをつなげる」から引用-

この言葉にあるように、主体的に生きて、人生を豊かにするためのヒントを著者の体験や努力から学ぶことができる本です。
教えてもらうというより、自分が日頃考えていることや実際の成功体験、昔何かにチャレンジした時の気持ち、そうした身近な感覚にとても近い内容ではないかと思います。

「かわりばえしない目の前の仕事、こなして毎日過ごしているだけだな…」
「やりたいことがあっても、誰かのために、を言い訳にしてチャレンジしてなかった」

と、漫然と毎日を生きている気がしている方(それに虚しさや罪悪感がある方はとくに!)は、ぜひ手に取ってみてください。
もやもやしていた気持ちが整理され、何か一つ行動を起こすきっかけになるかもしれません。

まだまだ折り返し地点手前の私たちの人生。
子供の頃、将来の夢を考えたように、未来の自分が楽しい毎日を送れるようにいたいものです。
三十路となれば、学生時代はもう遠い昔、社会人として過ごした年月もそれなりの長さです。仕事をしている方は一定のスタンスをお持ちでしょう。
でも、考え方や立ち居振る舞い、生き方そのものが窮屈になってきてはいないでしょうか。

私も目の前の仕事が楽しすぎて、仕事漬けの日々を送っていた時期があります。
そのときは自分がスキルを磨くことに貪欲で、それが未来の私につながるとなんの疑問も抱かなかったのでそれはそれで良いのです。
でも、ちょうど退職して暮らしを改める中で、主体的に生きることの重要さや難しさを痛感していたところだったので、この本は響きましたね(笑)

人生を最高に楽しい毎日にしたければ、正しい意味で自分本位であるべきなのです。
でも、意外とどうしても追求したい好きなことって、端的に言える人は多くないんじゃないかと思います。

心を鍛え、思考を柔軟にし、多くの人と関わり合いながら、前に進んで行く。
意識するだけでも少しずつ行動が変わるでしょう。
しなやかに力強く、そしてなにより楽しく毎日を送って生きましょう。